HOME > インタビュー
インタビュー
―西沢さんがネイリストを目指したきっかけを教えてください。
はじめてネイルアートに出会ったのは18歳のとき。アルバイトをしていた輸入化粧品ショップの店内に、ネイルを施術するカウンターがありました。近くで見ているうちに、「綺麗だな、可愛いな」という憧れが、「私もやりたい!」という強い想いに変わっていったのです。
道具をそろえて挑戦してみたものの、ポリッシュが上手に塗れず、週1回のネイルスクールへ通うことに。さまざまな技術を教わり、少しでも美しく見せたいと研究しているうちに、すっかりネイルに魅了されました。
やがてアルバイト先でも勉強の成果が認められ、ネイルのカウンターで仕事をさせていただけるようになりました。自分の手でお客様の爪を綺麗にできることが、とにかくうれしかったのを覚えています。
-そのまま、ネイリストとしての道を歩んだのですか?
アルバイトをしながら大学を卒業し、一度は一般企業の事務職に就きました。しかし、OLとして働いている間もネイルへの想いは捨てきれず、1年ほどで仕事を辞めて再びスクール通いを決断。今度は本格的にネイルを職業にしたいと、より実践的なスクールを選びました。
意気揚々と入学したものの、私が最初のスクールで勉強したのは5年も前のこと。業界の技術は想像以上に進歩していましたし、私自身にも知らぬ間に自己流が身に付いていました。悪いクセの修正に苦しむ中、挑戦した初めてのコンテストは惨敗・・・・・・。まったく基礎ができていないことを痛感しました。
-大きな壁を西沢さんはどのように克服されたのですか?
先生方と一緒にコンテストに参加させていただくなど、上級者のテクニックを見て勉強しました。サロンワークの経験も重ね、1年半経った頃には、ある程度自己流を克服できたと思います(それでも悪いクセは一生付いて回るもの。表に出ることがないよう、練習の毎日です)。
卒業後は、スクール併設のネイルサロンに就職しましたが、技術があってこそ認められる世界。お休みの日も、朝から晩まで練習していた気がします。
また、就職してからも、すばらしい先生方に恵まれたのは大きな幸運でした。ネイルの技術、仕事に対する姿勢、考え方など、すべてにおいて勉強させていただきました。「ほんの小さなことにもこだわらなければ、プロとはいえないのだ」と。
-講師を始められたのも、その頃でしょうか?
はい。入社して半年後に、スクールで講師を担当する機会をいただきました。教える醍醐味を最初に実感したのはそのときです。生徒さんが、レッスンの内容を一生懸命復習してくれたり、一言のアドバイスで力を伸ばしたり――毎日の些細なことが、とてもうれしく感じられました。
その後、ネイルスクールの立ち上げに携わり、そのまま10年間校長を勤めました。サロンの仕事にやりがいは感じていましたが、私が選んだのはネイル講師の道。お客様に喜んでいただくのと同じくらい、成長していくネイリストさんを間近で見ることが、私にとってはかけがえのない感動なのです。
-講師専門のネイリストとして10年も務められたのは、非常にユニークなキャリアです。ぼう大なご経験は、プライベートレッスンにも生かされているのでは?
ネイルスクールの校長として、数千人の生徒さんと接することができました。彼女たちは、一人ひとり違った悩みや課題を持っています。生徒さんの数だけ一緒に悩んでこられたのは、私の大きな財産です。
また、自分自身が2つのスクールで勉強できたことも、貴重な経験となりました。私が感じていた疑問や不安は、プライベートレッスンにいらっしゃるネイリストさんも、きっと感じているはず。レッスンの仕組みや内容をより良くしていくのに、大変役立っています。
-西沢さんのプライベートレッスンの良いところは、どんなところでしょうか?
私自身は、何でもすぐにできる天才タイプではありません。ネイリストとしてあらゆる壁にぶつかったので、生徒さんが抱えている悩みを、理解できる部分は大きいと思います。講師の経験も13年を超え、手つきを見れば、得意なことや苦手なこと、考えていることが、分かるようにもなりました。
悩んでいるネイリストさんの課題を見つけて、もっとも響く言葉で解決策をお伝えする力には自信を持っています。どんなことでも、一緒に考えれば、必ず目の前の壁を乗り越えられると信じているのです。
レッスンでは、難しい技術をお教えするよりも、ネイリストさんが今持っている実力の中で、最高に綺麗なネイルが作れるようお手伝いします。ここで楽しい時間を過ごし、壁を乗り越えるきっかけを、見つけて帰っていただきたいと願っています。
-生徒の皆さんには、どんなネイリストになって欲しいですか?
美しいデザインや新しいトレンドを生み出せるネイリストさんは、誰もが憧れる存在です。すばらしい技術とセンスを持った方を、私もたくさん存じ上げています。ですが、ネイリストの仕事は、そのような華やかな作業ばかりではありません。
爪の質や形は百人百様ですから、相手によってカットスタイルやお手入れの方法を変えなければなりません。しかも、施術から2~3週間経っても、伸びた爪が美しく保てるよう、考え抜くのがプロというもの。おろそかにされがちですが、美しい爪のベースを作る繊細な技術は、ネイリストだからこそご提供できるのです。
簡単なことではありませんが、そこまでフォローできるネイリストさんは大変貴重です。この厳しい世界で、「あなたでなければ」と仕事を任せてもらえたら、とても幸せなことではないでしょうか? 誰かに「必要とされるネイリスト」になっていただけるよう、精一杯お手伝いしていきたいのです。
はじめてネイルアートに出会ったのは18歳のとき。アルバイトをしていた輸入化粧品ショップの店内に、ネイルを施術するカウンターがありました。近くで見ているうちに、「綺麗だな、可愛いな」という憧れが、「私もやりたい!」という強い想いに変わっていったのです。
道具をそろえて挑戦してみたものの、ポリッシュが上手に塗れず、週1回のネイルスクールへ通うことに。さまざまな技術を教わり、少しでも美しく見せたいと研究しているうちに、すっかりネイルに魅了されました。
やがてアルバイト先でも勉強の成果が認められ、ネイルのカウンターで仕事をさせていただけるようになりました。自分の手でお客様の爪を綺麗にできることが、とにかくうれしかったのを覚えています。
-そのまま、ネイリストとしての道を歩んだのですか?
アルバイトをしながら大学を卒業し、一度は一般企業の事務職に就きました。しかし、OLとして働いている間もネイルへの想いは捨てきれず、1年ほどで仕事を辞めて再びスクール通いを決断。今度は本格的にネイルを職業にしたいと、より実践的なスクールを選びました。
意気揚々と入学したものの、私が最初のスクールで勉強したのは5年も前のこと。業界の技術は想像以上に進歩していましたし、私自身にも知らぬ間に自己流が身に付いていました。悪いクセの修正に苦しむ中、挑戦した初めてのコンテストは惨敗・・・・・・。まったく基礎ができていないことを痛感しました。
-大きな壁を西沢さんはどのように克服されたのですか?
先生方と一緒にコンテストに参加させていただくなど、上級者のテクニックを見て勉強しました。サロンワークの経験も重ね、1年半経った頃には、ある程度自己流を克服できたと思います(それでも悪いクセは一生付いて回るもの。表に出ることがないよう、練習の毎日です)。
卒業後は、スクール併設のネイルサロンに就職しましたが、技術があってこそ認められる世界。お休みの日も、朝から晩まで練習していた気がします。
また、就職してからも、すばらしい先生方に恵まれたのは大きな幸運でした。ネイルの技術、仕事に対する姿勢、考え方など、すべてにおいて勉強させていただきました。「ほんの小さなことにもこだわらなければ、プロとはいえないのだ」と。
-講師を始められたのも、その頃でしょうか?
はい。入社して半年後に、スクールで講師を担当する機会をいただきました。教える醍醐味を最初に実感したのはそのときです。生徒さんが、レッスンの内容を一生懸命復習してくれたり、一言のアドバイスで力を伸ばしたり――毎日の些細なことが、とてもうれしく感じられました。
その後、ネイルスクールの立ち上げに携わり、そのまま10年間校長を勤めました。サロンの仕事にやりがいは感じていましたが、私が選んだのはネイル講師の道。お客様に喜んでいただくのと同じくらい、成長していくネイリストさんを間近で見ることが、私にとってはかけがえのない感動なのです。
-講師専門のネイリストとして10年も務められたのは、非常にユニークなキャリアです。ぼう大なご経験は、プライベートレッスンにも生かされているのでは?
ネイルスクールの校長として、数千人の生徒さんと接することができました。彼女たちは、一人ひとり違った悩みや課題を持っています。生徒さんの数だけ一緒に悩んでこられたのは、私の大きな財産です。
また、自分自身が2つのスクールで勉強できたことも、貴重な経験となりました。私が感じていた疑問や不安は、プライベートレッスンにいらっしゃるネイリストさんも、きっと感じているはず。レッスンの仕組みや内容をより良くしていくのに、大変役立っています。
-西沢さんのプライベートレッスンの良いところは、どんなところでしょうか?
私自身は、何でもすぐにできる天才タイプではありません。ネイリストとしてあらゆる壁にぶつかったので、生徒さんが抱えている悩みを、理解できる部分は大きいと思います。講師の経験も13年を超え、手つきを見れば、得意なことや苦手なこと、考えていることが、分かるようにもなりました。
悩んでいるネイリストさんの課題を見つけて、もっとも響く言葉で解決策をお伝えする力には自信を持っています。どんなことでも、一緒に考えれば、必ず目の前の壁を乗り越えられると信じているのです。
レッスンでは、難しい技術をお教えするよりも、ネイリストさんが今持っている実力の中で、最高に綺麗なネイルが作れるようお手伝いします。ここで楽しい時間を過ごし、壁を乗り越えるきっかけを、見つけて帰っていただきたいと願っています。
-生徒の皆さんには、どんなネイリストになって欲しいですか?
美しいデザインや新しいトレンドを生み出せるネイリストさんは、誰もが憧れる存在です。すばらしい技術とセンスを持った方を、私もたくさん存じ上げています。ですが、ネイリストの仕事は、そのような華やかな作業ばかりではありません。
爪の質や形は百人百様ですから、相手によってカットスタイルやお手入れの方法を変えなければなりません。しかも、施術から2~3週間経っても、伸びた爪が美しく保てるよう、考え抜くのがプロというもの。おろそかにされがちですが、美しい爪のベースを作る繊細な技術は、ネイリストだからこそご提供できるのです。
簡単なことではありませんが、そこまでフォローできるネイリストさんは大変貴重です。この厳しい世界で、「あなたでなければ」と仕事を任せてもらえたら、とても幸せなことではないでしょうか? 誰かに「必要とされるネイリスト」になっていただけるよう、精一杯お手伝いしていきたいのです。